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5.夕陽

ペンギンズから4通目の手紙が届いた。

いきなり、どこかの遺跡らしき写真が出てきて面食らった。
どうやら東南アジアの方面らしい。まさかペンギンズがこんな遠くまで旅をしていたなんて。

 

これはペンギンズ3号だ。こいつは3匹の中でもとりわけきかなそうな顔をしていた。簡単な旅では飽き足らなかったのかもしれない。ところで、これは一体、誰の手の上に乗っているのだろう。


すごくきれいな夕焼けの写真だ。なぜだか、すごく懐かしい。

人が夕陽を見て懐かしく思うのは、はるか昔、人類の祖先の記憶を僕たちが受け継いでいるからだ、という話を聞いたことがある。

言われてみると、たしかに、朝日が未来を射す光だとすれば、夕陽はどちらかといえば、過去を思い起こさせる光、という気がする。

どうして、人は過去を思い出すのだろう。

「過ちを繰り返さないため」という理由は、種の生存を守ろうとする生物の本能にも適っているような気がする。
では、どうしてこんなに、胸がじんわりと温かく、泣けそうになるのだろう。
この、夕陽を見て「懐かしい」という気持ちに対しては、良い理由が見つからない。

見つからない、というより、見つけたくないのだ。

きっと、突き詰めていけば何か合理的な理由も見つかるのかもしれない。でも、「そんな理由は知りたくない」という気持ちが、どこかにある。

感動は大切にしたい。
感動を、つまらない理由で穢すような無粋はしたくない。

答えは頭からはじき出されるものではなく、いつでも胸の中にある。
そんな気がする。

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