ペンギンズから3通目の手紙が届いた。
写真を見ると、どこか日本の城らしい。
天守閣の背景に、太陽の強烈な光が写っている。
ペンギンズは城のてっぺんを見上げていたようだ。
急に高いところにのぼりたくなりました。
なぜそんな気になったかは、自分でもわかりません。
気がついたら、お城をのぼっていました。
途中で、何度も人に追い越されました。
でも、僕は歩くのをやめませんでした。
天守閣の上は、ただただ清々しいところでした。
やはりそうなのか。
ピラミッドの時代から、大企業の高層ビルが立ち並ぶ現代に至るまで、時の権力者たちは、いつも空にそびえるほどの高い建築物を世に残してきた。権力を象徴する建物は、その高さゆえに、ただそこに立っているだけで民衆たちを威圧した。
しかし、どれほど高い構造物を建てようと、あの太陽には届かない。あらゆる権力者が手に入れようと欲したが、決して手に入れることができないのが、あの太陽なのだ。
手に入らないとわかっているものに対して、人が憧れ続けるのはなぜだろう。
手を伸ばしても決して触れることのできない、まばゆい光。
せめて近づこうと上空高く昇っても、結局は身を焦がされるだけだ。
それでも、人はのぼる。
高く。もっと高く。
頂上から見る景色がどんなだろうか、そんなことは関係ない。
きっと、天守閣を目指して登るペンギンズは、はるか上空に浮かぶ太陽だけを見ていた。
理想。憧れ。
理由なんていらない。
ただ、目指し続ければいいじゃないか。


