お役立ち情報

仕事の魅力を発見!職業別インタビュー

no.8NPO代表林 恵子 さん2008年10月31日

「誰かに必要とされていることや自分の役割がなにかの成果をだしたと感じることは幸せなこと」

【Profile】
96年4月(株)パソナ入社。副社長秘書、営業、面接、契約管理、人事などを担当。
03年11月MBA留学準備の目的で参加した研修で児童養護施設を知る。
04年12月NPOブリッジ・フォー・スマイル創設(05年6月法人成立)。
05年6月(株)パソナ退職。現在に至る。
8歳女児、6歳男児の母。

ブリッジフォースマイルを立ち上げた理由・きっかけは何ですか?

子育てと仕事の両立で悩んでいたときに「自分がやりたい!」と思う仕事をやるためには、自分を磨かなくてはならないと思いました。

そこで外部のビジネス研修に参加し、たまたまそこで児童養護施設への支援に関するビジネスプランをかくことになり、児童養護施設の調査を始めたことが児童養護施設との出会いになりました。残念ながら研修では自分が完璧だと思ったビジネスプランが実行されなかったので、自分で始めてしまいました。

子供達と接しているときに大切にしていることはなんですか?

子ども達に対して先入観を持たないこと。
先入観を持たないようにして接することを心がけています。またその子の良い面も悪い面もすべて受け入れることを大切にしています。

ただ子ども達の年も違えば性格も様々ですから、それを実行することは本当に困難なことで、覚悟が要ります。例えばこの子は苦手だなとかあの子の言動が気になるとかあったとしても、一旦それを丸ごと自分の中に受け入れるというのは、本当にたいへんです。

子供たちに注意する際に気をつけることとはありますか?

これは子どもたちに限らず、信頼関係が出来てない人から何言われても相手は聞いてくれないですよね。だから相手のことをあれこれ言う前にまずは自分が相手に信頼される人間になることが先だと思います。

相手の良い面もちゃんと伝えて、「あなたを受け入れているよ」とメッセージを出し続けて、信頼を得ていく。そこで初めて、課題はここだよって指摘することで、相手の心に届くのだと思っています。

現在の教育で大事な機関とは?

それは会社だと思います。
会社のトップの人たちには、社員(親)をちゃんと家庭や自分の人生などに向き合えるような教育や、環境作りをしてほしいです。学校や先生が悪いといって学校環境だけかえても、現代ではモンスターペアレントだっているし、多くのことが複雑にかかわりあっているので簡単ではありません。大人一人一人が変わる必要があります。

その大人を変える教育環境ってどこかなって思ったときに多くの大人が所属している会社だと思いました。それが今の社会の問題を解決する早道だと最近思います。

私達でも身近にできる児童養護施設の子供たちへのサポートはなにかありますか?

まずは知ってほしい。
支援する人がどうしてこの活動が必要かということを理解していないと寄付やボランティアなどのサポートは単発的になってしまいます。

でも本当に子どもたちに関心を持ち、なにが必要かを真剣に考えれば、できることやしたいことは本人の中から次第に起こってくるものです。なにをしたらよいですか?という質問をよくいただきますが、なにができますか?と逆にお尋ねするようにしています。そして、もしわからないようでしたら、まず知ることから始めてくださいとお伝えします。
間接的と思われるかもしれないけれど長い目でサポートを考えたら欠かせないことです。

あと施設の子どもたちだけでなく、身近にいる親の立場の人へもサポートをしてほしいですね。親の心に余裕があることは、虐待の予防という面で、子どもたちへの一番効果的なサポートになると思うのです。

現在、東京都内で少なく見積もっても400人の子どもが本来ならば児童養護施設に保護されなければならないような環境にあると言われています。児童福祉の深刻な問題ともいえますが、施設や児童相談所で対応できず親元で育てなければいけないのなら、周りの環境が少しでも改善されるようにできないでしょうか。そうすることで救われる子どもの命や心が、あるかもしれません。

ブリッジフォースマイルを立ち上げる前もしくは立ち上げ後に大変だったことはなんですか?

ブリッジフォースマイルをもっと知りたい方はここをクリック!
最初は児童養護施設から受け入れてもらえなかったこと。
それは立ち上げてすぐの時期でしたが、支援をしたいと思っている相手から受け入れてもらえないって結構辛いですよ。ただそれは理解できることで、どんな組織なのかわからず、いきなりやって来て、子どもたちをイベントに参加させてくださいなんて言われたら、やっぱり警戒しますよね。

児童養護施設は、子どもたちを守らなくてはいけない立場にありますから。職員の中には、自分たちが子どもたちを自立させるというプライドがありますから、外部の人に任せることに抵抗があった人もいると思います。

ですから、最初はどのような人がやっているかを積極的に見てもらうようにしました。施設を訪問して、直接職員の方にお会いし、立ち上げの想いや活動を説明しました。少しずつ、児童養護施設も「こういう組織支援待っていたよ!」という好意的な反応をしてくれるようになりました。

やっぱり効果的なのは自分の足を動かして、実際にお会いすることですね。何事も自分が行動するということが大切です。

林さんにとって仕事とはなんですか?

社会において自分の役割を確認できる、見出せるものかな。

それは自分の存在意義を確認できるということです。誰かに必要とされていることや自分の役割がなにかの成果をだしたと感じることは幸せなことですよ。

今後の活動や目標について

現在の活動は1都3県で活動していますが、エリアの拡大が今後の目標です。

まだ全国には支援を必要とする子どもたちがいます。そこには色々な子どもたちがいて、例えばコミュニケーションが苦手な子や友達や人とのネットワークがない子どもたちに自分たちがサポートをしていきたい。
それには個々のニーズに合わせてサポートする体力をつけることがまず組織の課題です。あとは子ども一人ひとりに対して長く継続的なサポートを行いたいです。

ブリッジフォースマイルのwebサイトはこちら
ブリッジフォースマイル公式サイト

【告知】巣立ちプロジェクトの生活必需品寄付

現在高校3年生がセミナーを受講しています。その後1月に終了し、3・4月から一人暮らしを開始します。そこで生活必需品の寄付を宜しくお願いいたします。

詳細はこちらから
【ブリッジフォースマイル】生活必需品を寄付する(詳細)

最後に頑張っている若者にメッセージを!

やっぱり簡単に諦めないこと。私の活動も最初の3年間は振るわなかったです。
もう辛くて何度も何度もやめようと思いました。でもまさに、『石の上にも3年』で、諦めないということはとても大事。諦めない限り可能性は100%あるわけです。それは実現するまでやるわけですから(笑)。

あとはまず動いてみること。動くことで景色が変わる。一歩踏み出すだけでも変わることが多いのです。考えることも大事だけれどもそれ以上に自分が動くことは大事です。

私は成長することを、階段を上るイメージでとらえています。自分が駄目だ、辛いって思っているときは、実は、ステップアップのための段差にぶち当たっているのです。

仮にその場しのぎでやり過ごせたとしても、その段差を越えない限り、また同じ段差にぶつかってしまいます。困難にぶつかるたびに、これを乗り越えれば自分は成長する、今は成長のタイミングなんだ、と自分に言い聞かせていました。壁のように見える大きな段差ほど、乗り越えたらきっと違う景色が見えるはず、と頑張ってきました。

あと、「鳥は逆風のほうが高く飛べる」と励まされたこともあります。追い風では確かに遠くまで飛べるかもしれません。でも逆風の中で鍛えることでより自分の力(実力)で高く飛べることができるということを聞き、これも自分の中に取り入れようと思いました。実際に立ち上げから3年経って大分筋力も付いたのか、ずいぶん楽になりました。

是非、皆さんも諦めないで頑張り続けることを大切にしてください。

ページトップへ

F-naviコミュニティ
F-navi会員

半年会費3,000円(税込み3,150円)でキャリアカウンセリング、就業サポート、24時間お悩み相談の他、全国2万店舗以上でのグルメ割引や、レジャー、ヘルスケア、スクールなど数多くのサービスをお得な特別価格でご利用いただけます。